農業とは全然関係ない話をupします。

「君がため
 尽くす心は
 水の泡
 消えにし後にぞ
 澄み渡るべき」
 by岡田以蔵(辞世の句)

 岡田以蔵は幕末四大人切りの一人で、土佐藩出身の武士です。
 暗殺者、テロリスト、殺人狂のイメージが強く、
 剣の腕は凄かったが、学が無く、頭は悪かったと云われています。
 しかし、上記の辞世の句からは知性的で誠実な人間だったのでは
 ないかと推測できます。

 土佐勤皇党の武市瑞山の命令を忠実に実行し、暗殺を繰り返して
 その罪で投獄され拷問を受けた後に打ち首になった以蔵。
 現存する文献などによると武市は以蔵のことを良く思ってなかったようですが、
 以蔵は武市を信じ、武市の為に行動し、結局それは無駄に終わったが、
 自分には一切の後悔はない、人生に悔いはない、とっいうことをこの辞世の句で
 云いたかったのだと思います。

 自分の信じた道を貫き、死ぬのも怖くない、人生に悔いはないと死の前に言えた
 以蔵は「武士道とは死ぬことと見付けたり」の精神を実証した誠の武士、
 真の侍だったのでしょう。

 そんな生き方が自分にできるかな?
 でも以蔵のように生きてみたいなと思う今日この頃です。